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はれ,こまちの緊急手術

僕がこまちの異変に気が付いたのは,妹の甥っ子を見るために実家に帰った頃だったので,確か2週間くらい前のことだったと思う。

何となく水を飲む量が多いことに気が付いた。でも,ペットショップから帰ってきた後はいつもそうだったし(たぶん家とは違ってお皿で飲むのが苦手なのだ),さらにかなり毎日暑かったので水分が足りないのかなって思っていた。

でもおしっこも比例して多いし,何より下腹部に張りがあるのがだんだん気になってきた。これはちょっと病気なのかもしれないって思うようになった。

で,昨日の夕方こまちを連れて行きつけの動物病院に行った。ここは僕の家から徒歩30分くらいかかるところにあり,僕よりちょっと年上くらいの夫婦が医師で,母親が受付をやっている。

こまちは一番最初うちに来たときにパルボウイルスに感染していて(それもひどい話なんだけど),この病院で治療してもらって以来ずっと掛かり付けにしている。しばらく待ってからうちの診察番になった。その時に最近とても水を飲むこと,比例して尿の量も多くなったこと,腹部が張ってきたこと,それ以外は特に変化がないことを告げた。すると,奥さんの方がカルテを見てすかさず聞いてきた。

「あれ,こまちって避妊手術していないんだっけ?」

こまちは幼少の頃にそのような病気があり,できれば手術したくなかったので避妊手術を行っていなかった。ええ,うちはしていません,と答えた。

体重を量る。一月前に来たときよりも400g近く増えている。この時に僕は,「ああ,これが腹部の張りの原因だな」と思った。

その後すぐダンナさんがエコーの器械を持ってくる。通常腹部のエコーを見ても,黒く映るのは膀胱しかない。よって,黒い影は一つしか見えないはずだ。

...エコーには,はっきりとたくさんの黒い影が映っていた。思わずこまちと顔を見合わせる。

「最後にあった発情期はいつですか?」
「2,3週間前です」
「だとすると...」

「子宮蓄膿症と思ってほぼ間違いないと思います」

ダンナさんの医師はそう言って,僕に解説書のページを見せてもらった。そこには,以下のような兆候が書かれていた。多飲多尿,腹部の張り,食欲減退,倦怠感。

いろんなサイトを見ても,同時に食欲がなくなるとか元気がなくなるとかといった症状が出るって書かれているけど,こまちの食欲や散歩の具合は全く変化がなかった。な,なんでだろう?

「それがこまちの不思議なところかなー。普通の犬なら,この状態でそれだけ食欲があって元気なのはちょっと考えられないね」

そ,それだけ食い意地が張っているってことなのかな...?

「とにかく,なるべく早く摘出手術をした方がいいから,今夜行います。終わって麻酔が覚めたら連絡しますね」

そ,そんなに急ぎなんですか...?

「うん,捻転したりするとやっかいだから」

悪化して子宮が破裂すると死に至るとのことだった。それを聞いて僕は泣きたくなってしまった。動物は言葉を持たないから,具合が悪くてもそれを表現する術を持たない。こまちは「あれー,何かおかしいですな」って思っていたのだろう。気付かなかったらどうなっていたのか,考えるだけでも怖くなる。


こまちはゆっくりとしたベルトコンベアに乗って死に向かっていたのだ。


その後僕にできたのは,手術が終わった知らせを待つことくらいだった。そして数時間経った21時30分過ぎに家の電話が鳴った。病院の奥さんからだった。

「無事終わりました。思ったよりかなり子宮が大きくなっていて驚きましたが」

だだだ大丈夫ですか?

「今のところは安定しています。このまま問題なければ月曜日に引き取りに来てください。まだ会うことはできませんが,もし摘出した子宮を見て詳しい状況を知りたければ明日来てください」

と,とりあえず急変しない限りは一安心ってことでよさそうだ。というわけで,明日ライブのリハーサルの前に病院に行くことになった。

僕は昔からずっと思っているのだけど,健康を保つ上で最も警戒しなければいけないのは病気ではなく,その人の無知と対応のスピードだと思っている。

もし自分にもっと知識があれば,もっと早く診てもらえれば手遅れにならずにすんだのにという思いは多くの人が経験していることだと思う。特に動物は人間よりも悪化するスピードが速い。ちょっとでもおかしいなって思ったら,迷わず診察してもらった方がいいのだろう。

もしかしたら,こまちの場合だって一日遅かったら危なかったかもしれない。それくらい急変する可能性だってあるのだ。

とにかくまあ,まだ手放しで喜ぶことはできないけど摘出は無事終了した。今までと同じように元気で帰ってくることを願ってやまない。

僕には今のところ,こまちの帰りを待つことくらいしかできないのだ。
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